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日本発IoTスタートアップ ソラコムの「今」をお伝えします

2020年5月のIoT記事まとめ

こんにちは。ソリューションアーキテクトの shun こと横田でございます。

6月に入り梅雨の様相を感じさせつつも暑い日もあるというなかなか厳しい環境になってきておりますが、いかがお過ごしでしょうか。緊急事態宣言も解除されてしばらく経ちましたが、まだまだ今までどおり外に出て情報収集!というのも難しいかと思いますので、ぜひこちらのブログをチェックして新しい情報を仕入れていただけると幸いです。
5月は自粛期間にもかかわらずたくさんの記事が公開されていて、内容もとても充実しておりました。今回はその魅力をお伝えしたいと思います!

というわけで5月の IoT ネタをまとめてみましたので、さっそく行ってみましょう!

SORACOM LTE-M Button の記事

省電力で通信可能な "LTE-M" を利用したボタン型 IoT デバイス SORACOM LTE-M Buttonに関連する記事をご紹介します。

最初は@yukataokaさんの「SORACOM LTE-M Button Plus と kintone で高齢者を見守るシステムの試作」です。
qiita.com磁気スイッチを冷蔵庫に取り付けて日々の開閉を取得することで見守りをしよう!というとても実用的なシステムで、こちらでは SORACOM LTE-M Button PlusSORACOM Funk というクラウド上で関数を実行できるサービスを利用して kintone にデータを連携することで実現しているようです。
LTE-M button を使えばインターネット契約がなかったり、LPWAが届かないような場所でもLTEの電波を利用して低消費電力で運用できてしまうのがいい点とおっしゃられていて、まさにそのとおりだなぁと思いました。LTE-M Button のぴったりな使い方ですね。また、センサー接続には LTE-M Button の接点を利用していただいておりまして、この接点機能はとても便利なのでスイッチ系のセンサーを使ったIoTシステムを考えている方はぜひ参考にしていただければと思います。 

続いては 1ft-seabass さんの「最近の我が家のファミリーテック事情をお伝えします」です。
speakerdeck.comお子さんのおむつ・ミルクの記録とベッドの写真を撮影するシステムを構築されています(お子さんがかわいい)。
私も経験がありますが、ただでさえ大変の乳児期にいろいろと記録を取っていくのってすごく大変ですよね。かといって記録しないのは不安ですし・・・というところをテックで解決してしまおうというのは素晴らしいです!(私も見習わねば・・・)
LTE-M button を使ったおむつ・ミルクの記録システム、Web カメラと Raspberry Pi を使ったカメラシステムを Node-RED という仕組みで実現されています。こちらは処理が書かれたブロックを組み合わせること処理フローを作ることができるため、プログラミング不要で構築できる点も良いですね。

SORACOM Inventoryの記事

こちらではOMA Lightweight M2M(LwM2M) をベースにしたデバイス管理用サービスである SORACOM Inventory に関する記事をご紹介します。

まずは @talch218 さんによる「SORACOM Inventory に ESP8266 で接続する」です。
qiita.comESP8266 は小型で安価な Wi-Fi 搭載マイコンで登場時には私もお世話になったモジュールです(発売当時はとにかく安くて驚きました)。こちらのマイコンはセルラー通信の機能は搭載していないのですが、こちらのブログで紹介されている SORACOM Inventory  を利用することで SORACOM の各種サービスを利用することができるようになります。
この SORACOM Inventory は LwM2M という IoT デバイスの双方向通信が可能な管理プロトコルを利用する必要があるため、それをデバイス側で扱えるよう ESP8266 でも動作可能な WakaamaNode を利用して、ESP8266 で SORACOM Inventory を使っていただいています。
SORACOM Inventory に ESP8266 というなかなか技術的に興味深い組み合わせですので、興味のある方はぜひ読んでみてください!

SORACOM Inventory つながりでもう一つ!
こちらは @1stship さんの「簡単マイコン遠隔操作プログラム easi の紹介」です。なんと LwM2M のデバイスエージェント(クライアント)を自作してましたという記事となっております!
qiita.com元々のモチベーションとして、クラウドからの遠隔操作をもっと簡単にやりたい!とのこと。例えば Linux ベースのようなある程度リッチなデバイスであれば SORACOM Napter で外部からアクセス可能なポートを設定して SSH したり、HTTP サーバーを立ち上げておいて API を叩いたりということができますが、もっとスモールなマイコンだと SSH 対応や HTTP サーバーを使うことも難しい。ならば LwM2M はデバイスとサーバ間の双方向通信をサポートしているので、これを使えるようにすれば良いではないか!ということで実装したのだとか。本当にすごいですね。
easi は以下の GitHub にあるのでどんどんご利用いただければと思います。
github.comぜひ、SORACOM Inventory を使った双方向通信をマイコンで実現してみてください!

 SORACOM Harvest・SORACOM Lagoonの記事

ここからはクラウド側のプログラミング不要でデータの蓄積・簡単な可視化が可能なSORACOM Harvest、より高度な可視化が可能なダッシュボード作成・監視が行えるSORACOM Lagoonに関する記事をご紹介いたします。

最初は @K-plot さんの「Sens'it をハウスの温度管理に使うまで」です。
qiita.comLPWAのひとつである Sigfox を利用した通信が可能な Sens'it を利用した農業用ハウスの温度管理システム。Sigfox は一回の通信量が少ない代わりに非常に少ない電力でデータを送信することが可能な通信規格です。屋外で電源が取りにくい場所でも長期間利用可能ですし、Wi-Fi のように自分でアクセスポイントを用意しなくてもよいのでこのようなケースにはとてもマッチしているかと思います!
こちらのブログは連載になっていまして、第2弾では Sens'it からの送られてくるデータをクラウドで扱いやすい JSON という形式に変換するバイナリパーサー 、データを蓄積する SORACOM Harvest、データを可視化するためのダッシュボードに SORACOM Lagoon を利用していただくことでプログラミングができなくても温度管理システムが作れてしまうのです。
IoT システムを作りたいけどプログラミングに自信がない・・・という方にも参考になる記事かと思いますのでぜひ目を通してみてください。

 お次は たいせい さんによるSORACOM概要〜SORACOM HarvestSORACOM Lagoonによるデータの収集・可視化までを一気に解説いただいた全5回の連載です。
g-at.netSORACOMの概要から購入、セットアップ、SORACOM Harvest/Lagoonによる可視化までをここまで丁寧にご紹介いただいた記事が今まであったただろうか・・・と思ってしまうほどに入念に書かれたブログになっております
初回の上記の記事ではSORACOMの概要から各種サービスを細かに調べて記載されています。 第2回では SORACOM IoT SIM の購入手順を紹介されています。SORACOM IoT SIM はすべてユーザーコンソールから購入可能なので、非常に簡単に手に入れることができます。
第3回はSIMのセットアップについての記事となっています。SIMのセットアップは普段のスマホではなかなかやらない方も多いと思うので、つまづきポイントのひとつであるのですが、ユーザーコンソールの画面付きで詳細に解説されているのは非常にわかりやすく素晴らしいです!
第4回第5回ではSORACOM HarvestSORACOM Lagoon をつかったデータ送信・蓄積・可視化についてまとめられています。SORACOM HarvestやSORACOM Lagoonの詳細な使い方だけでなく、センサーからのデータ取得に使ったサンプルプログラムも公開されているので同じセットで試してみたい方によってはとても助かりますね!
「これからSORACOMを使ってセンサーデータを集めてみたいけどどうしたらいいんだろう・・・?」とお悩みの未経験者・初心者の方にはうってつけのブログかと思いますので、ぜひ目を通してみてはいかがでしょうか。 

Stay Home 関連の記事

こちらでは今回ネタとして多かったStay Homeに関連するIoT記事をまとめてみました。

@K_M95 さん、@GabD380 さん、@mokatsumo さんの記事では LTE-M button を利用した打刻の記事です。
qiita.com

qiita.com

qiita.com

緊急事態宣言の影響で在宅での仕事・学習をされていた方々にとって、日々の打刻は大きな課題であったのでしょう。確かに私も日々の打刻があったとしたら完全に忘れてしまって怒られる側の人間です(笑)打刻や記録自体はSlackなどのツールでできるのですが、やはり物理ボタンでやりたくなってしまうのは人の性というものなのでしょうか。たしかに気持ちはとてもよくわかります。
SORACOM LTE-M Button Powered by AWS を利用していただいていたり、IFTTT を利用して LINE と連携したりと、様々なサービスをつかってご自身の環境に見合ったシステムを構築されているのが非常に素晴らしいですね。また LTE-M の簡易位置測位機能 を利用して位置情報を記録したりと単純な打刻以外の付加価値もいろいろと垣間見れて楽しい記事でした!

Stay Homeネタはソラコムのメンバー(@n_mikuni)からも公開されています!4種のセンサーと LTE-M が搭載された GPSマルチユニット SOACOM Edition を利用した面白い使い方をしていたので紹介したいと思います。
qiita.comGPSマルチユニットには加速度センサーが搭載されており、このセンサーを使うことで地面に対する本体の傾きを検出することができます。それを利用してGPSユニット置き方でSlackの様々なステータスを表現して今の自分の状態をチームに共有できるというのがユニークな点です。置き方でいろいろな表現ができる上、今どんな状態かを確認するのも置き方を見れば良いというのがNice Ideaだなと感心させられました。

@tatsuya1970 さんの「遠隔押印マシーン『InCaaaan(インカーン)簡易版』の作り方」です。
qiita.comこちらも在宅勤務系のネタになります。自粛で家にいなきゃいけないけど日本の押印文化はまだ健在・・・ということで自宅にいても押印できてしまうツールを作ろうとの発想が面白いですね!
 SORACOM LTE-M Buttonを押すと通知が飛び、会社にあるObniz でモーターを制御して押印をするというシンプルな押印システムです。こういったアクチュエーターがからむシステムは筐体の作りに様々な工夫があってソフトウェアだけで完結するシステムとは違った面白さがあっていいですよね。はんこがキレイに押せるようになるまでの調整の苦労が目に浮かびます(笑)
こちらは簡易版の紹介だったのですが、ブログ内には簡易版でないInCaaaanに関する記事へのリンクもありますので、そちらもぜひ見て楽しんでいただきたいと思っております!

いかがでしたでしょうか。初心者向け〜上級者向けまで多くの人に参考になる記事や、時勢を反映したStay Homeネタなどたくさんのブログがありましたね。私もエンジニアとして楽しく読ませていただきました。

最後に告知をさせてください。年に一度のソラコム最大のカンファレンスである「SORACOM Discovery」が今年も開催されます。今年は完全オンラインでの開催になりますので、お近くの方も遠方の方もぜひご参加いただき、ソラコムに関する最新情報をGETしていただければと思います!
では、次回の6月IoTまとめブログもお楽しみに!