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日本発IoTスタートアップ ソラコムの「今」をお伝えします

Let's try IoT プロトタイピング ~ 位置情報取得ボタンを作ろう 〜 動画とQAのご紹介

みなさんこんにちは、ソラコムnaoです。
だんだん日が暮れるのも早く、肌寒い日も出てきて秋の季節がやってきましたね。

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チップ型のSIMが既に搭載されたボタンデバイスの「SORACOM LTE-M Button シリーズ」は、現在 SORACOM LTE-M Button powered by AWS、SORACOM LTE-M Button for Enterprise、SORACOM LTE-M Button Plus の3種類あります。

最初に登場したpowered by AWS はちょうど一年前の10月、日経イベントのxTECH 2018で発表したようです(個人的にはまだ一年経っていなかったことにびっくりしました)

3種類(シングルクリック、ダブルクリック、長押し)のクリックが出来るこちらのボタンは、押すをトリガーにしたアクションを利用者の方が作ることができ、自分だけの「IoTボタン」が作れるのが特徴です。

SORACOM LTE-M Button 発表後、多くの方にお使いいただく中でご要望をいただいていたことが「ボタンを押したら位置情報を取得したい」という内容でした。

お子さんに持たせたい・高齢者の家族の見守りとして使いたい・社員のエリア管理に使いたい等、利用用途は様々にお使いいただけるこちらの機能を、今回はオンライン講座でお届けしました。

アジェンダ

  • SORACOM LTE-M Button の使い方
  • SORACOM Harvest の設定方法
  • SORACOM LTE-M Button の簡易位置情報の詳細

 必要機材

  •  SORACOM LTE-M Button for Enterprise もしくは SORACOM LTE-M Button Plus
    ※ 講座では SORACOM LTE-M Button for Enterpriseを利用します
  • PC(最新のGoogle Chromeが利用可能なこと)

オンライン講座の動画 (約14分)

皆様からいただいた質問とその回答

今回は皆さんから多数の質問をいただきました。動画を見た後で、気になることがあればぜひ一度目を通してみてください。

Q. 定期的に自動でボタン押してくれますか?

A. SORACOM LTE-M Button for Enterprise 自体にはそのような機能はありませんが、SORACOM LTE-M Button Plusの接点インターフェイスにタイマー等を付けていただくことで可能となります。SORACOM LTE-M Button Plus に Arduino UNO R3というマイコンを経由してセンサーをつないだ例がありますので、そちらを応用いただくことになると思います。

 

Q. 利用料金はどれくらいかかりますか?

A. SORACOM LTE-M Button for Enterprise および Plus は本体価格の他に100円/月の基本使用料に加え、約0.25円/回のデータ通信料がかかります。加えて、SORACOM Harvest Data を始めとした各種SORACOMサービスの利用料や、外部のクラウドサービスを利用する場合はそれらの利用料がかかることになります。(金額は税抜きです)

 

Q. 位置情報の精度はどのくらいですか?

A. 都市部で300m ~ 500mくらい、郊外では1~4km程度の誤差が生じることがあります。実際にご利用予定の地域でお試しください。

 

Q. SORACOM LTE-M Button powered by AWS で位置情報の取得は可能ですか?

A. 簡易位置測位機能は SORACOM LTE-M Button for Enterprise もしくは Plus のみで可能です。一方、簡易位置測位機能自体は LTE-M 通信の機能で提供されています。SORACOM Air 特定地域向け IoT SIM "plan-KM1" という LTE-M 通信が可能な SIM であれば、SORACOM LTE-M Button for Enterpriseでなくとも簡易位置測位機能が利用可能です。例えば Wio LTE M1/NB1(BG96) という plan-KM1 対応のマイコンボードでも、同機能は利用可能です。

 

Q. 電池はどれくらい持ちますか?待機時の消費電流はありますか?

A. 500~700回程度利用できたというお話をうかがったことがあります。また SORACOM LTE-M Button for Enterprise および Plus はデータ内に batteryLevel という値が入っており、4段階で電池残量目安がわかるようになっていますので、交換時期などにご活用ください。( `0` とは出力されませんので `0.25` となったら交換の目安かもしれません)

 

Q. 日本全国で使えますか?海外で使えますか?

A. SORACOM LTE-M Button は KDDI の LTE-M 網を利用しています。KDDI IoT通信サービス LPWA: エリア検索でお調べいただけます。

 

Q. 通信に失敗したらどうなりますか?

A. LED が赤く点灯します。SORACOM LTE-M Button には再送機能が無いため、LEDの色を基に判断いただくことになります。失敗要因は主に2つですが、どちらにしても赤点灯となります。1つ目は通信圏外だった場合になります。2つ目はSORACOMプラットフォーム上、もしくはクラウド上での設定ミスです。通信圏外だった場合はデータ通信料は発生しませんが、設定ミスによる場合は通信自体は成功してしまっているのでデータ通信料がかかることはご留意ください。

 

Q. ボタンにはソラコムの SIM が入っているんですか?

A. SORACOM LTE-M Button には SORACOM の eSIM (チップ型 SIM)が内蔵されており、別途お客様で準備いただく必要はありません。ご購入直後からLTE-M による通信が可能です。

 

Q. SORACOM LTE-M Button for Enterprise (もしくは Plus) はどこで購入できますか?

A. SORACOM のユーザコンソールでお求めいただくことができます。ユーザアカウント自体は無料でお作りいただくことができますので、これを機にお作りいただくのはいかがでしょうか。

 

Q. 自前のサーバーで発信されたデータは受け取れますか?

A. 「自前のサーバ」というのが、例えばPHP等で構築されたシステムという前提でお答えいたします。こちらはデータ転送サービスであるSORACOM Beamを活用いただければPHP等で構築されたシステムで受け取ることが可能です。SORACOM Beamの具体的な設定方法は開発者サイトを、また、簡易位置測位機能によって付与される情報については簡易位置測位機能の設定ガイドをご覧ください。

 

Q. クラウド(AWSもしくはGCP)とつないで位置情報を把握する際のサンプルスクリプトはありますか?

A. クラウドとの接続方法は SORACOM BeamSORACOM FunnelSORACOM Funk といったサービスを活用いただくことがお勧めとなります。それぞれ、対応しているクラウドや呼び出し可能なサービスが異なりますので、用途に合わせてお選びいただくことになります。アーキテクチャに関してはSORACOM LTE-M Button を様々なクラウドや SaaS で活用するアーキテクチャー例をご覧ください。また、SORACOM Funk についてはクラウドファンクション / SORACOM Funk から AWS Lambda を呼び出す際のサンプルが参考になるかと思います。その際、変数名 context に入ってくる値は簡易位置測位機能の設定ガイドをご参照ください。

 

Q. 機内モード的なモードの切り替えは可能ですか?

A. SORACOM LTE-M Button は普段は電波を発しておりません。ボタンが押下されたタイミング(もしくは SORACOM LTE-M Button Plusでは接点への入力が発生した時点)で、初めて通信を開始する仕様となっています。

 

Q. 地下鉄で利用した場合の精度はどれぐらいですか?

A. LTE-M の通信を活用した位置測位であるため、GPSのように衛星と通信が難しい地下でも測位が可能です。その際においても、都市部で300~500mといった誤差となります。

 

Q. SORACOM Lagoon を使わずに、多地点の位置情報を一つの地図に表示できますか?

A. SORACOM Lagoonでも複数の位置を表示することは可能です。また、外部のクラウドサービスをご利用いただく場合は SORACOM BeamSORACOM FunnelSORACOM Funkを利用していただき、データを転送いただくこととなります。例えばGoogle Cloud Platformの Google データスタジオといったサービスが活用可能です。また、SORACOM Funnelの転送先に選ぶことができる「SORACOM Funnel Partner Hosted Adapter」においても地図連携サービスがあります。いずれにおきましても、利用方法は転送先サービスをご覧いただくことになります。

 

Q. 水中でも電波は飛びますか?どのくらいの水深まで飛ばすことができますか?

A. LTE-Mを含めた携帯電話の通信は陸上無線に分類されており、水中を含めた陸上以外の環境での利用が想定されておりません。ソラコムとしても想定外の利用については技術情報を持ち合わせておらず、また検証の予定もございませんのでご理解いただければと思います。一方、昨今では海中での通信技術の研究も進んでいるようですので、この分野の発展も期待できるのではないでしょうか。 

 

Q. SORACOM Beam では位置データを送れませんか?

A. 送ることは可能です。簡易位置測位機能の設定ガイドにも記載している通り、HTTP ヘッダで取出しが可能となります。

 

Q. 3G回線とM5stckの組み合わせではハーベストの位置情報はつかえませんか

A. 簡易位置測位機能は SORACOM Air 特定地域向け IoT SIM の中でも LTE-M 通信がおこなえる "plan-KM1" を利用する通信において利用が可能となります。M5Stackを用いた位置情報を行いたい場合はM5Stack GPS拡張ボード等をご活用ください。

 

Q. Wio LTE M1/NB1(BG96)の場合のバイナリパーサー設定内容はどの様になりますか?

A. 今回利用した SORACOM LTE-M Button では @button という定義済みのバイナリパーサー設定を利用しました。一方、Wio LTE M1/NB1(BG96)のように自由にプログラミングできる環境の場合は、ご自分で指定いただくことが可能です。例としてLoRaWAN におけるバイナリパーサーのコーディングと設定等が参考になるかと思います。

 

Q. 何も設定しなくても、地図が表示できた記憶がありますがそのような仕組みはありますでしょうか?

A. SORACOM Air SIM では LTE-M の簡易位置測位機能とは別に 基地局を基にした位置情報測位をサポートしています。こちらは、SORACOMのユーザコンソール上もしくはSORACOM のAPIにて位置情報が取得できる機能となっています。

 

ソラコム nao